
今回はアメリカのヘッドホンメーカーGradoのヘッドホン「RS2i」です。
価格.com最低価格(2/6時点):¥49,799
○基本スペックタイプ:オーバーイヤーヘッドホン
構造:オープンエアー、ダイナミック型
ドライバー口径:40mm
インピーダンス:32Ω
再生周波数帯域:18Hz-28,000Hz
音圧感度:98db
プラグ:6.3mm ストレートタイプ
コード長:1.7m
質量:本体160g 全体230g
付属品:無し
○外観楽器にも使用されている木材のマホガニーをハンドメイドで加工しており、その出来は民芸品。
ケーブルは太く、見た目にもかなり頑丈。
彼女が最初に見たとき、木の部分が目立ったのかオシャレと言われました。
とまあ褒められそうなところを上げてみましたが、
はっきりいって見た目はチープ!ヘッドバンドは薄っぺらく、手で曲げて形状を決めるタイプ。
ハウジングを支えるのは棒1本。
そしてそれに付けられたバリも取られてないプラスチック。
そしてオープンな網からは中身の配線が見えています。
お世辞にも高級感があるとは言えません、値段相応の高級感は期待しないほうがよいです。
○音域別音量分布図超高:■■
高音:■■■□
中高:■■■
中音:■■■■
低中:■■■□
低音:■■■□
超低:■■■
○聴き比べた主な曲#1 This Calling / All That Remains(メタルコア)
#2 Sea Angels / Almora(シンフォニック系フォークメタル)
#3 Artificial Life / Dew-Scented(モダン、デスラッシュメタル)
#4 Attack of the Wrath of~(以下略)/ Lich King(オールドスクールスラッシュメタル)
#5 Hell Patrol / Judas Priest(NWOBHM)
気持ちの良かった順番
#2=#3>#1=#4=#5
まず#2、これは男女ボーカルにヴァイオリンとこのヘッドホンの強みが詰まった曲でまさにこれのためにあるようなもの。
そして#3のようなモダンなスラッシュでは中音が強めのためギターが非常にかっこよく鳴り、また若干の低音寄りのため重厚感が増し、そして突き抜けてくる高音で激しさプラスと良いこと尽くめです。
#1、#4、#5も悪いわけではなく無難に、そしてGradoらしくノリよく鳴ります。
○欠点まずは上記のようにその見た目がチープ。
次に、概観では褒められそうなと書いたケーブルですが、太すぎて取り回しが不便。
そしてプラグが6.3mmのため、このサイズに合う挿し口の物を使うか変換プラグが必要になります。
付属品が一切なし。
潔いとも言えますが、キャリーバッグ的なものかスタンドくらいは欲しかったかな。
他メーカーのヘッドホンのように顔をホールドするのではなく、ヘッドバンドを頭に乗せハウジング部は耳に触れる程度という設計思想で作られているため、ずれやすくあまり頭を振れませんw
また、音漏れが物凄いですw
○その他音的には全く文句無し!
音は中音~若干低音寄りのフラットで、大抵のものはそつなく鳴らしてくれます。
特にボーカルや、人間の声に近いと言われるヴァイオリンは綺麗に聴こえます。
低音もオープンエアーにしては十分なほどに低音が出ます。
なかなかに分離感が良く、塊のように突撃してくるようなサウンドなのにダマになっていません。
ここはさすが!
音場は見た目のイメージよりは広め。
ヘッドバンドが手で曲げて自分の頭に合うように調節する思想になっています。
そのため、ある程度根気良く調節すると付け心地はかなり良くなります。
よく「Gradoは付け心地最悪!」と言われていますが、RS2iは軽いため意外にも悪くなく、そこそこの長時間使用できます。
音漏れがすごいため、アンプを使って音量をちょっと大きめにすると・・・
ほら!小さめのスピーカーの出来上がり!(推奨しません)
これでも意外と低音でます。ちなみに、Grado専門店の方が
「音はRS1iとそんなに変わんないよ」
と言ってました。
RS2iにしようと思った瞬間でした。
○メタル度低~中
音だけであれば中高あたりかと思います。
が、致命的なのは
頭が振れない!これはメタルを聴くためにヘッドホンを選ぶ際、決定的な欠点となるでしょう。
やはりGradoはメタルではなくロック向きです。
(メタルは頭で、ロックは足でリズムを取る)
でもこの音を聴きたいがために時々頭を振るのを我慢してもいいかもって思えるくらいです。
裸になりましょう。
ネクタイを付けましょう。
Gradoヘッドホンを装着しましょう。
これであなたもGrado紳士(変態)!レッツエンジョイGradoライフ!
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