VERSUS AUDIOさんから発売されたKONTAKT用7弦ギター音源「VS HEAVY 7Z」(以下7Z)を使ってみました。
まだ大部分の機能を活用出来てない感満載ですが・・・

画像をクリックすると大きな画像で開きます。
使っててよかったと思う良かった点を。
1、スライド時、スライド速度を後ろのノートのベロシティで調整できる
2、スライド速度、ベンド幅などを変更できる設定がたくさん
3、ベンド(チョーキング)をピッチベンドではなくモジュレーションで行う
4、ハーモニクスの種類がいっぱい
5、ブラッシングが入ってる
6、音を止める、ストップノイズまでベロシティで出るようになっている
7、ピックアップをフロントとリア2箇所収録している
8、ラウンドロビン、ピックアップの読み込み設定を変えることで読み込むデータ量を減らすことができる
ではそれぞれ説明を、
1、スライド時、スライド速度を後ろのノートのベロシティで調整できるこれ実装したことがマジ神。
KONTAKTの製作元、Native Instrumentsが作ったScarbee Bassシリーズに(ギターも?)搭載されている機能で、V-Metalの後にScarbee RickenBacker Bassを使い始めたらこの機能に感動してスライド使いまくったのと同時に、同じ機能を持っててメタルに使いやすいギター音源が欲しくなった。
そしたらこのVS HEAVY 7Zの登場、あなたが神ですか、と思った。
この機能だけのためにこっちに乗り換えてもいいくらいの神機能だと思う。
2、スライド速度、ベンド幅などを変更できる設定がたくさん
3、ベンド(チョーキング)をピッチベンドではなくモジュレーションで行う最初はピッチベンドでやってみたら変だったのでちょっと探した、そしてなんでモジュレーションにあるんだと思ったけど、ちょっと使ったらすぐに分かった。
ピッチベンドだとマイナスがあるんだよね、でもギターのチョーキングは上方向にしかない。
ピッチベンドでやるとどうしてもマイナスの数値も入ってしまうのが、モジュレーションならプラスの値しかない!
これ最初に考えた人マジ天才、そしてこのようにプログラムしたこの音源使いやすい。
4、ハーモニクスの種類がいっぱいハーモニクスは同じ弦でも1つだけではない!
以前ギターを勉強してたときにこのことについて詳しくは見てないので詳しいことは良く分からないけど、選択肢が増えるのでとりあえず幅が広がるね!ってことで。
5、ブラッシングが入ってる個人的にはこれもすごい欲しかった。
ブラッシングの音かっこいいじゃん?
わかりやすいので言うと、Judas PriestのBreaking The LawのAメロでコードを変える直前に入るあれ。
あれすごい使いたかったんだよね、着メロ作ってたときはあれ再現する為に打ち込みめちゃがんばってた。
6、音を止める、ストップノイズまでベロシティで出るようになっているV-Metalを使ってたときストップノイズとか入れるにはずーっと下のほうの音階にいってノートを打ち込まないといけない。
これがまた上下移動したりでちょっと分かりにくかったんだけど、ベロシティ変更だけで出来るので楽!
7、ピックアップをフロントとリア2箇所収録している
8、ラウンドロビン、ピックアップの読み込み設定を変えることで読み込むデータ量を減らすことができる私的には主に8の要因が大きいんだけど、7は音作りとか途中で音を変えるとか出来るよね、これも幅が広がる。
そして2種類あることで片方を切って容量を節約できる、俺みたいなノートPCでやってる人には容量の節約は重要な課題。
Scarbee Rickenbacker BassやSSD4も使ってるので容量いっぱい喰うんでね。
次に若干不満に感じた点。
1、読み込みに時間がかかる
2、モジュレーションをチョーキングに使っているので、本来のモジュレーションの使い方で簡単にビブラートを掛けることが出来ない
3、音作りが難しい
では1つずつ。
1、読み込みに時間がかかる特にKONTAKTのライブラリーで7Zを選択してから右側にUIが出てくるまでの時間が。
UIが表示されてからは、SSDに入れてるしすぐ読み込み終わるんだけどね。
これはまあ、大容量音源だしまあ一種の宿命かとは思うけど。
でもV-Metalの場合、同じ条件なのになんか知らないけど速い。
2、モジュレーションをチョーキングに使っているので、本来のモジュレーションの使い方で簡単にビブラートを掛けることが出来ない私が知らないだけなら教えて欲しい。
これは作り込みのしやすさを考えるとこっちのほうがいいんだけどね。
V-Metalでは
モジュレーションアフタータッチを使うと自動的にチョーキングでのビブラートがかかるのが楽だったから。
11/24追記
間違えた、V-Metalではアフタータッチだった。
7Zでのこれを楽にするためにnanoPad2のX-Yパッドにモジュレーションをアサインしたので、今後意見が変わるかもしれないけど。
3、音作りが難しい一番感じたのがこれ。
なんか音作りが難しい。
そんでたまたま気がついたんだけど、原音の音が2KHz辺りからかなり少ない。
ちょっと画像を貼ってみる。
左が7Z、右が同じ7弦ギターのShreddage 2X、どっちも7弦の最低音Cをミュートで連弾。



特に3枚目はEQ側で+10dBにしたもの。
7Zは明らかに少ない。
+10dbしても7Zは4KHz辺りがたまーに顔を覗かせるくらい。
このせいかは分からないけど、なんか若干音を作るのが難しかった。
まあ音作りが上手な人は何とかできるんじゃないかな。
総合してすごく良い音源と思います。
UIや操作はわかりやすく、簡単にいろんな奏法にアクセスできるし、他の音源にはあまり無さそうな音も入ってる。
製作者さんは不具合とかその他の対応がすごい速かったので、かなり安心して使える音源の一つでは。
今は同時に別の曲をV-Metalで作ってるので、次の次辺りからしばらくこの音源をメインに使おうかなって思ってます。
それにしても私が作る音はまだまだミュートが弱い、どうやったらもっとカッコいいミュートができるのか研究しないとな。
あ!チュートリアル動画も作ってあって操作がすぐにわかるよ!