先日、中川統雄さんを中心に、マサシさん、くうPさんと合同企画としてマスタリングEQの聴き比べ、所謂EQ研究会を行いました。
Equilibrium、Pro Q2、bx_digital V2、Master EQ 432、Liquid Mixなど数々の高級プラグインEQ、実機Avalon DesignのAD2077(なんと価格150万超!)や実機版Focusrite RED2と、それはそれはすごいものになりました。
総数40種類近いEQが集まりました。
中川さんのブログ
中川統雄のみみにっきマサシさんのブログ
マサシのブログ(笑)くうPさんはブログをされていないようです。
その際に、中川さんが言われていた「EQによるトランジェントの変化」に特に注目(傾聴?)したところ、私個人としては驚愕の結果となりました。
まさかこんなに違うとは・・・
私個人と言いつつ、皆さん大体同じような感想だったようです。
その中で特に「Focusrite RED2(プラグイン版)」が驚きの能力を発揮し、意外なダークホースとして人気でした。
ダークホース過ぎて最初は誰も期待してなかったし、私とくうPさんしかこれを持ってなかったし・・・w
この記事は本当はこのプラグイン版RED2のレビューにしたかったのですが、その内容がわかりにくいと言うことで同じような聴き比べになりましたw
今回はそのときのテストに使用したものではなく(笑)、より私の血肉とすべくメタル寄りな実験を行いました。
テスト方法は簡単。
ドラムトラックに挿して、全てのEQを決まった数値に設定して聴き比べる。
プラグインによっては厳密に設定できないものもあるので、それらは近似値を取っています。
出来ればRMSも揃えて聴きたいなと個人的には思っていたので、今回は全て揃えた状態です。
ではまずテスト音源製作や聴き比べの条件を。
〇ドラムトラック製作 ・Cubase Pro 8にてEZ Drummer2の私のオリジナルプリセットを使用
・音源付属MIDIではなく自分で打ち込んだものを使用
・その後ドラムトラックを48KHz 24bitで出力
〇プラグイン挿入 ・Studio One Profesional 2にドラムトラックを読み込み、プラグイン挿入
・挿入プラグインは、実験するEQ→Flux Pure Limiter→メーター3種類
・44.1KHz 16bitで出力
〇EQ、プラグイン設定 ・EQ設定は、
band1 : Freq=59Hz, Q=1, Gain=+5dB, Shape=Bell
band2 : Freq=10KHz, Gain=+4.1dB, Shape=Shelf
(RED2で最初に設定を決め、他をそれに合わせています)
(ShelfのQはわかりにくいため、Qを設定できるものはとりあえずデフォルトにしています)
・リミッターは、
Input=TB LoudnessでIntegrated Loudnessが-20になる数値
Output=-0.3dB
それ以外は全てデフォルト
〇使用EQ ・Channel Strip3 / Metric Halo(EQ部のみ使用)
・bx_digital V2 / Brainworx
・Master EQ 432 / IK Multimedia
・Pro EQ / Presonus(Studio One付属)
・RED2 / Focusrite
・Retro Equalizer / Plug and Mix
・TB Equalizer(Analog Bell使用) / Tone Boosters
・TB Equalizer(Digital Bell使用) / Tone Boosters
・Versatile / Acustica Audio
これらを書き出したものを再度DAWに取り込み並べて聴き比べました。
聴き比べ方法は、
1、全て並べて再生
2、そしてすぐにブログを書いたりツイッターへGO!w
3、しばらく再生した後に「これは!」と思う音があったらDAWへ戻る
4、DAWに戻ったときに再生されていた音源に使用されているプラグインをカウント
5、これを何度も繰り返す(私は20回くらいやりました)
6、どれが特に多く選ばれたか確認
要はブラインドテストです。
では音源をどうぞ。
わかりやすいよう出来れば劣化の少ない音で聴き比べて欲しいのでBoxから全てのデータをダウンロードすることをオススメします。
右上のOptionsのDownloadで一括ダウンロードが出来ます。
全てほぼ同じ設定なのに結構変わる。
特にプラグインの場合はローのトランジェントに差がすごく出ます。
EQ研究会のときはPro Q2のあまりの変化ぶりに笑ったのですが、私はPro Q2を持ってませんので・・・w
プラグインの場合高域はちょっとシャリッとして散り易かった、ただし以前聴いたAD2077と比べてだけど。
やはりというか、、、RED2は強い。
そしてやっぱりMaster EQ 432だなあ。
Versatile、やるなさすがIRを使ってるだけあるなあ。
・・・Retro Equalizerやるじゃん。
例えば一番違いがわかりやすいもので言うと、
Channel Strip 3とRED2を並べてみてください。
Channel Strip 3はイメージとしてキックで若干のうねりが出てるイメージの音になってます。
対してRED2は本当にストレートにドスンとキックを伝えてきてるイメージ。
どちらが優秀とかはでは無く単純に使いどころだとは思いますが、私個人的にはRED2の強烈なアタック感の出る音が好きです。
そんなわけでこの記事の最初の、本当に最初の目的に移りましょう。
RED2、すっっっごい良いですよ!この前ギターにも試しましたが、これにも良かった印象。
頭が丸くならないイメージで、メタルに使うには良い状態になると思いました。
なので最近ではRED2をかなり多用しています。
このRED2、普通にFocusriteからプラグインだけを買おうとすると229.99ポンドします。
およそ4.4万円です、、、今自分で調べてビビリましたwww
ですが恐らくここに来る大抵の人はご存知の通り、FocusriteのオーディオIFを買うと無料でもらえます、オマケ扱いです。
(恐らくiTrack Soloには付かないのでご注意を)
意外に知られていないことですが、このオマケプラグインめちゃくちゃ高いんです。
手に入れたい方は絶対Scarlett SoloなどFocusrite製オーディオIFを買って手に入れましょう。
ではでは。
オマケ
使用したプラグインの画像貼り貼り
RED2

bx_digital V2

Channel Strip 3(最近の新入り)

Master EQ 432

Versatile(最近の新入り)

Pro EQ

Retro Equalizer

TB Equalizer
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