
2連続のソフトシンセ、今回はSteinbergのRetrologue 2です。
純正のDAW付属音源としては珍しい(と思ってる)アナログ系ソフトシンセです。
Moogっぽい見た目ですよね。
さすがDAWメーカー純正のDAW付属音源だけあって前回の汚シンセのようなキッタナイ見た目ではなく、すっごく綺麗ですね!
(あの汚い見た目も好きです)
【AIR Music Technorogy】真空管だらけのシンセVacuum Pro【汚シンセ】
レイアウトもよく考えられており、弄る際にすごくわかりやすいです。
簡単だし、左上から右へ下へと弄ればハイ完成!
簡潔で良いです。
そんなDAW付属音源Retrologue 2ですが、私は前バージョンのRetrologueの時から好きでした。
と言っても、Music Radar紙(だったかな?)でのソフトシンセランキングでTop10に入っていたのを見て使用し始めたんですが。。。
しかもそのときには既にRetrologue 2が出てたという。
○一言で言うとDAW付属にしとくにはもったいないシンセ○音まずは試聴用トラックを。
今回はRetrologue 2を使ってベース、左右のパッド系アルペジオ、プラックを作りました。
ドラムはなかなかうまく作れなかったので、ドラムと効果音的なアレは別の音源を使ってます。
各トラックの音。
Bass
Pad Arp
Pluck
思ったよりも濃い音が出ますよね。
いい感じに詰まってるというか、、、それでいて前に出てきやすい音が作りやすいという。
もちろん各トラックには何も挿しておらず、全てRetrologue 2内で音作りをしてあります。
まあ、マスターにAcusticaのPINKを挿してコンプをかるーく使ってますが。
そしてサウンドクラウドに上がっている方はiZotopeのOzone 7でちょっといい感じにしてますが。
○音作り通常のオシレーターが3つ、低域を補強するサブオシレーターが1つ、そしてノイズオシレーターが1つです。
ここで注目したいのは通常のオシレーターのTYPEの項目。
こんな感じの項目が選べます。

中でもMultiは最大8 voice出すことが出来、これにちょっとデチューンをかけると上モノ系は分厚さがマッハ。
そんなオシレーターが3つもあるのです、3OSC×8 voice+サブオシレーター+ノイズの合計26 voiceです、なかなか凶悪です。
他にもSync、Cross、XORがありますが、使用頻度が高いのはSingleとMultiですね。
ちょっと変わった音を出したいならXORもいい感じ。
ミキサーはオシレーターの音量バランスをいい感じに調節したりRing Modを2つのオシレーターに対してかけたりするものなのでそんな感じでフィルターに行きましょ。
フィルターも普通のフィルターと言えばそうなのですが、まずはフィルターのシェイプの選択肢がすごく多い。

こんなにたくさんフィルターのシェイプがあるんでね、好きなの選んじゃってください。
で、あとは通した音に対しディストーションをかけることが出来る点に注目したい。
どちらかと言うと私はこっちを弄るのが好きです。

Retrologueに比べてRetrologue 2はこのディストーションの種類が3つ増えているところも嬉しい。
結局使うのはTubeかCripですがね(=゚ω゚)
大人しめな音を作るときはTubeかOff、激しめな音にしたいときはCripを使ってあとからLPで調節、が多いですね。
今後他のディストーションタイプも使っていきたい。
あとは普通にADSRやLFO、そしてどこにLFOなどがかかっているかのリスト?的なやつ、MATRIXです。
この中でもMATRIXの割当方法が簡単で良い。
LFOをフィルターへ、LFOをレベルへ等の割当を行う部分です。

このように
三のマークを、割り当てたい所へドラッグ&ドロップ!
この
三マークがあるものには全て同じ方法が使えるため、Filter、Amplifier(ADSR)、LFOがこの方法であらゆるツマミへ割り当てることが出来ます。
もちろん下のMATRIX枠で直接設定もできますよ。
○その他の機能Retrologue 2には、2から搭載、強化された機能もあります。
まずはアルペジエイター、というかステップシーケンサー。

Retrologueにはアルペジエイターは搭載されていなかったんですよ。
それこそ、DAW付属の機能MIDIプラグインのArpacheでやって、的な。
しかし音源に搭載されたことで、わかりやすく、そして非常に使いやすくなりました。
しかも、ただアルペジエイター機能を付けたのかと思いきや、なかなか高度なんですよね。
ステップシーケンサーになってる、最大32 Step。
アルペジオのモードはとりあえず9種類あるから満足。
だいたいのことには対応出来ますよね。

その後ろにも、追加でMIDIノートを検出した際の挙動などなど設定できます。
でも一番注目したいのはここ。

この部分でアルペジオのノリを弄れます。
塩と海苔ではありません。Swingで発音タイミングのズレを、Gate Scaleで音の長さを調節できます。
これめっちゃ便利機能です!!!
今度からもっと使おう。
あと、個別に音の長さを調節することも出来ます。

あとあと、最初のシンセの画面で出てきたMATRIXみたいな部分がここにもあります。
ここでLFOなどを使い、Step毎にいろんな音を出すことが出来ます。

次の機能はFX。
このRetrologue 2ではコンプ以外のエフェクターモジュールを一通り揃えてあります。

各モジュールの右の▽をクリックすると各モジュール毎のプリセットがあるので便利!
また、モジュールの順番を入れ替えることが出来ます。
結構大まかに解説しましたが、これで大体の機能を網羅したかと思います。
ステップシーケンサーでは何やらMIDIインポートやMIDIエクスポートが出来るみたいで、エクスポートをやろうとしましたがイマイチ上手く動いてくれませんでした、やり方間違ってるのかなw
○まとめそういえばCPU使用率はStudio Oneで使うと前回の記事の最後で書いたように、大体3~8%で突発的に14、15%になってました。
しかしCubase上で使うとそんなことは全く無く、感覚的に3%ちょっとのCPU使用率で安定しています、めちゃ軽いです。
因みに、どれくらい知られているのかはわかりませんが、Retrologue 2は単品でも販売されています。
まとめると、
・簡潔な見た目でわかりやすく弄りやすい
・なかなか濃い音
・1つのオシレーターから最大8つのvoiceが出て分厚い
・ディストーション種類色々バンザイ
・LFOなどの割当簡単
・ステップシーケンサーが高機能
・特にSWINGとGATE SCALEは使わなきゃ損
・あちこちへLFOなどを割り当ててステップ毎に変化させることが出来る
・FXも自由度高い
今私が好きなシンセの2位になってます。
1位は当然RePro-1、3位はSynth Masterです。
かなり高機能で、出音も良く、動作も軽い。
使わない手は無いです。
DAW付属にしとくにはもったいないシンセ
いや、単体で売られてるんですけどね(=゚ω゚)
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